言語別で見てみる
プログラミング言語は、ITエンジニアにとって大切な商売道具。身につけるまでにかかる手間を考えると、最初にどの言語を選ぶか悩むところですよね。そこで、エンジニアの単価をプログラミング言語別にご紹介してみようと思います。

Kotlin
まずご紹介するのが「Kotlin」です。Kotlinとは、Android開発によく使われている近年人気急上昇の新しいプログラミング言語です。平均年収はおよそ570万円となかなかの額。新しい言語ということもあって全体の求人数はまだ少なめですが、情報に敏感なエンジニアたちは、いち早くこの言語にトライしてその良さを実感しているようです。最近では、Googleがアプリケーション開発にKotlinを使用すると発表したことで、さらに知名度をあげています。Kotlinは、Javaのコードをより簡潔で安全に書くことを可能にした言語なので、Javaなら何行もコードを書かなければならないいところ、Kotlinなら1行で完了してしまうなんてこともあるほどです。Javaとの互換性100%なので、Javaエンジニアなら知らなきゃもったいない言語です。
Python
次にご紹介するのが「Python」です。Pythonといえば、人工知能や機械学習、深層学習の分野でよく使われるプログラミング言語です。コードがシンプルだから書きやすく、書いた本人以外の人が見てもわかりやすいというメリットがあります。プログラミング初心者にもぴったりな言語ながら、平均年収は600万円と高額。Webアプリにゲームにと、作ろうと思えばなんでも作れる言語ですが、データ解析を行うデータサイエンティストなどハイレベルな仕事の需要が増えています。高単価なエンジニアを目指したいなら習得しておきたい言語のひとつですね。
Scala
平均年収はおよそ620万円と、ここでご紹介しているプログラミング言語の中でもダントツトップなのが「Scala」です。Scalaの特徴は、オブジェクト指向と関数型双方の特徴を持っているプログラミング言語。TwitterやLinkedInが使っていることでもよく知られています。Scalaの年収が高い理由はごく単純で、エンジニアの絶対数が少ないから。これほどまでに条件がいいことがわかっていながらエンジニアが増えない理由は、学習コストがかかるから。習得するまでに時間がかかってしまうということなんですね。オブジェクト指向の言語も関数型の言語も得意というエンジニアなら、チャレンジしてみる価値は大いにある言語です。いきなりScalaは難しいという人も、今後目指すべき大きな目標として覚えておきたい言語になるかもしれません。